仕事のやりがい
上でも触れた調査で、「仕事のやりがい」が従業員のモチベーションを上げると回答している企業はなんと89.5%にものぼります。
どこに仕事のやりがいを感じるかは、人それぞれ違うと思います。
たとえば、「技術を身につける」とか「昇進して偉くなる」とか、もしかしたら「金を稼ぐ」なんていう意見もあるかもしれません。
しかし、仕事のやりがいは、本質的には「人の役に立った」喜びにあるのではないかと思います。
治療院でいえば、体の痛みなど不調を訴えた患者さんが、助けを求めていらっしゃるのですから、これをいかにやわらげて治すのか。
患者さんが「おかげで楽になりました」と笑顔で帰られる。そういったことが、仕事のやりがいにつながる一つの要因ではないでしょうか。
この喜びに触れることで、ますます技術を高めようとかがんばって、気がついたらお金も稼げるというのが好循環だと思います。
まとめ
従業員がやる気に満ちあふれて働くというのは、治療院に限らず、どこの会社でもそれが理想でありながら、なかなか実現しない課題だと言えます。
実は、一番難しいのは、経営者と従業員はそもそも思考が異なるというところではないかと思います。
そういった意味では、この問題は経営者だけの考えではなく、広くいろいろな意見を取り入れながら進めていくことも重要ではないかと思います。
今回は賃金、評価、やりがいの3つについてお話しましたが、具体的にどうしたらそれらがうまく効果を発揮するのかというところを、次回以降もう少し掘り下げて考えていきたいと思います。
完