日本カイロブラクティックドクター専門学院理事[2012.3.29の続き]
新渡英夫
■筋肉をバランスよく保つことが健康の秘訣
人の体には必ず癖というものがあります。
試しに前屈と後屈を行ってみてください。正反対の2通りの運動を行ってみると、たいがいの人はやりやすい方とやりにくい方があるはずです。やりやすい方があなたの得意な方向、やりにくい方が苦手な方向です。
人間は苦手なことはとかく避ける傾向がありますが、体も同じです。
自然と得意な方向ばかり向いてしまい、
やりにくい方向はますます苦手になっていきます。
それをそのまま放置していると、一方の筋肉ばかり使い、
もう一方は使われませんから筋肉のバランスが崩れてしまいます。
そのアンバランスさが筋肉へのストレスとなり、骨格のズレを生むのです。
だから、健康体を維持するためには、常に前後左右のバランスが取れた、苦手のない体にしておくことが大切です。
例えば首が右へ回りづらいまま放っておけば、
しじゅう頭痛に悩まされることになるでしょうし、
ずっと胸を張れないままにしていると、
心臓疾患という命にかかわる病気を引き起こす危険性すらあります。
次回に続く