2)2軸性
・楕円関節(屈伸と左右側屈、図3)
後頭骨環椎関節・顎関節など。
・顆状関節
楕円の別名。
・鞍(馬)関節(内・外転と対立運動、図4)
第1手根中手関節など。
・平面関節(図5)
平面関節とされる椎間関節による脊柱の動きは各椎 骨のわずかな滑りの総和であり、かつ自由に動く髄核を支点として捉えるなら多軸性とも考えられる。
・球(臼状)関節(回転運動、図6)
肩関節(股関節)など。
4)その他
・半関節(わずかな可動性)
仙腸関節など。関節面が平滑でない。
MEMO
①関節体の数の面からみて2つの骨体が関節包に包まれたものを単関節、関節包の中に2つ以上の関節体(肘関節など)があるものを複関節という。
②適合、不適合で関節を捉えるならば、複合関節は2つの関節面が固定軸の回りで対照的(互いに等距離)な動きを行い、関節包も対称的に伸張する。
③不適合関節は非対称な関節面を持ち(肩関節など)、動きにつれて回転軸が移動する。また、関節包も動きとともにさまざまな伸張状態を呈する。
つづく