本論文の目的は、手技療法を現在学んでいる方に整形外科学、整形学検査法を体系づけて学んでいただくこと、手技療法の先生方には、整形学的疾患の復習を兼ねた徒手検査法の見直しをしていただくことである。部位別に各疾患の特徴や各疾患で陽性反応が見られる整形学検査法が記載されており、整形学検査法の項では、各検査の類似する検査法がノートとして記載されているので、患者の症状に対する的確な検査知識が得られるであろう。
上肢のしびれなど、神経症状に対する診断および治療は、神経解剖学を理解し、脊髄症状、神経根圧迫症状、末梢神経圧迫症状の違いを知ることが重要である。また、それぞれの疾患の好発年齢などの特徴を知ること、患者の生活習慣(職業による上肢の使用度)を理解することで鑑別診断が容易になる。つづく
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