ライフカイロプラクティックカレッジウェスト卒
広尾カイロプラクティックオフィス
院長 田中 稔久 D.C.,C.S.C.S.
下腿に関するスポーツ障害、シン・スプリントについて
原因、検査、評価、治療法
今号は膝のスポーツ障害の前に下腿に関するスポーツ障害、シン・スプリントについて原因、検査、評価、治療法を説明したいと思います。
シン・スプリントとは脛骨の骨膜炎とも言われ、膝下の下腿前部または後部の疼痛また張りなどである。その他、脛骨疲労性骨膜炎、脛骨ストレス症候群、脛骨腱炎、脛骨骨膜腱炎と言われる事もあり、状態は同じ事を示す。
原 因:
シン・スプリントとは過剰な量のランニングまたは、ジャンピングを硬い床またはグラウンドで行なう事によって下腿の筋や筋付着部が裂傷する事を言う。
その他に履物が関係し、例えば、コンクリート上を走る時はある程度床からの反発力を吸収する靴底の柔らかいものがよい。あまり柔らか過ぎても、次の動作を遅らせてしまう。
靴底や足底板が硬いものはシン・スプリントの原因となる。
履物が良くても、足底のアーチが崩れていればこれも原因の1つとなる。足底アーチ、縦内側アーチ、縦外側アーチと横アーチ1つでも崩れた状態で競技を行なえばそれなりの負担が下腿筋群に影響する。
足の過剰回内はシン・スプリントの原因となる。
以上が主だった内容になる。
これらの原因内容を踏まえ更に解剖上のどの部位が影響するのか分類する。
シン・スプリントは2つに分類することができる。
1つは、前部シン・スプリント、もう1つを後部シン・スプリントに分類する。
つづく