Q.脚の長さの違い。
昨年自転車に乗っていて車と接触事故を起こし、それ以降腰痛に悩んでいます。
整形外科に行ったところ、骨盤が歪んでいて左足が右より2センチ長いので牽引で矯正と言われました。
でも実は子供の時に先天性股関節脱臼で治療を受けその頃から足の長さは1センチ違います。
その時には「足の長さがピタリと揃う人はいないので平気」と医者に言われたそうです。そう今回の医者に言っても、それでも矯正と言われました。
じゃあカイロとか鍼灸はと尋ねたら、あんなロクでもない治療をしたら動けなくなると脅されました。
でも知人で整形の牽引が元でひどい目にあい代替療法というもので治った人がいるし、元々医者にはあまり行きたくありません。
・生まれつき1センチ足の長さ違い、今は2センチ違いますが腰痛はこのせいで起きるのですか?
・治すとしたら牽引以外の治療法は何ですか?
・カイロや鍼灸のホムペで「○○テクニックを使います」とか「△△流です」と使う技(?)が書いてあることがありますがその違いは治療法や症状に影響しますか?
私はお茶の表千家・裏千家みたいな違いかなと思ったのですが(^^;
たまじ・東京都・女性・28歳
A.
脚の長さの差を「脚長差」と言い、主に2種類あります。
ひとつは「構造的」な脚長差で、生まれつきあるいは骨折など後天的な理由で脚の骨の長さに差がある場合です。
もうひとつのタイプとしては「機能的」な脚長差です。これは骨盤のゆがみなどによって脚の見た目の長さに差が生じ
る場合です。
脚の長さに差があると、立位で骨盤の高さに差が生じるので、腰に負担がかかりやすく腰痛を生じやすいと私は考えて
います。
構造的な脚長差には足底板によって、機能的な脚長差についてはカイロプラクティックの矯正によって左右バランスを整えることが第一のアプローチです。
その他にも腰痛には様々な要因がありますので、詳しく原因をさぐって改善させることが可能だと思います。
一般的にいって、日本のお医者さんはカイロプラクティックに偏見を持っていらっしゃることが多いようです。
これは必ずしも世界の常識というわけではありません。
私は、アメリカでの臨床時代に整形外科医から腰痛へのアプローチについて個人的にアドバイスを求められたこともありますし、彼らから患者さんを引き継いで改善させた経験もあります。
数々の論文によっても、整形外科的な牽引治療に対するカイロプラクティックの優位性は示されています。
また、牽引に比べてカイロプラクティックの矯正はより詳細な関節の動きをみることを得意としています。
流派についてはあまりお気になさらずに、まずはカイロプラクターに相談してみてはいかがでしょうか。