鶴ヶ島 カイロプラクティックセンター
院長 船戸 孝俊B.S.C.
リーマンショックの頃からか、来院患者の動きや質が変わってきたように思います。
強烈な不景気のため、いままで肩こりや日常的な疲労などで気軽に来院していた患者さんが、かなり減った気がします。
我々が扱う症例は、緊急に命を脅かす症例ではないこともあり、痛みなどを我慢できる範囲であればギリギリまで我慢してしまうのでしょう。
その結果症状がかなり進んで来院することが多くなったように思いますし、改善方向に向かうまでに時間と手間がかかるようになりました。
しかし施術報酬が自費なこともあり患者さんは安易に早期改善を求め、しかもけして安くない料金を払うのだからと期待値が非常に大きくなります。
患者さんからの「私のこの痛みは治るの、治らないの」と責められるように聞かれると、つい「治りますよ」などと言ってしまいそうになります。
この“治ります”という言葉一つも、カイロプラクティック自主規制の中の禁忌事項の一つです。
言葉だけではなく、結果を焦るために施術そのものが、正確性を欠いたり事故を起こしたりもします。
施術者が落ち着いて対応しているか、知識、技術の足りなさから焦りを感じているのかは、どんなに言葉巧みに誤魔化しても患者さんにはしっかりと伝わるものです。
つづく