③筋力テスト:自重によるバイラテラル・スクワットスクワットの膝関節屈曲位が45°以上90°以内まで曲げる事ができて何回反復できるかを見る。
スクワットによる膝関節の角度が45°以下だとACLへの負担が増す。
筋持久力(大腿四頭筋)が早く枯渇すると膝関節を45°以上では保つことができない。
④足底の配列とランジテスト:足底の3つのアーチ(内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチ)の状態を診る。次にフォワード・ランジをする。正常であれば一歩前に出した膝蓋骨は前方へと向く。
足底の内側縦アーチがドロップした状態(過剰回内足)でランジをすると膝蓋骨は内方に自然移動する。この状態はジャンプ着地時に外反膝となる。
以上①~④のテストと必要に応じて、ACLの整形外科検査やカイロプラクティック検査を加えてアスリートの状態を診ていく。
治療はスタティックとモーションパルペーションで判断されたサブラクセーションをアジャストする。
筋への治療も必要であれば必要部位のみに行っていく(過剰のストレッチは不必要である、過剰に行う事によって筋の緊張が減少し、更に関節の安定性を失われたりパフォーマンス低下をひきおこす)。
足部の過剰回内は足底板(フット・オーソティックス)の着用を勧める。
筋の弱化、特に四頭筋または、ハムストリングスはストレングス運動により強化し、競技の特異性に合わせアジリティーを高めていくとよい。
つづく