Q.投球と肩の痛み。
2ヶ月近く前に、ウォーミングアップをせずに野球のボールを思いっきり投げた時から、右肩の痛みが治まりません。
痛みは徐々にひどくなり、いまでは何もしないときもジンジンと疼いています。
また、右肩の痛みをかばっておかしな筋肉の使い方をしているせいか、右肩甲骨まわりの筋肉がこわばり、右手にもしびれがでてきています。
どのような治療がこの症状に適しているのか教えていただけますでしょうか? よろしくお願いいたします。
A.
ご質問ありがとうございます。
まず、一番大切なことなのですが、しばらくは安静にしていただいて、肩を休めてあげてください。
さて、肩の違和感に加えて、寝違えの時のような首のコリなどはありませんか?
右手にしびれが出ていることから推測すると、首の骨(頚椎)にゆがみが生じていることが考えられます。
スポーツの動作、あるいは、日常生活の中で首をひねってしまったり、過度な負担をかけてしまっていた可能性があります。
もともとあった頚椎のゆがみに加えて、投球動作が引き金になったのかも知れません。
神経学的な症状として、首から手に伸びている神経(頚神経)の関与から痺れが発生した可能性があります。
右肩の肩甲骨まわりの症状ですが、頚神経の筋分布である「筋肉」(棘上筋、肩甲下筋など)の弱化が起きている可能性がありますよ。
弱化によって上腕を支える機能が低下し、上腕の一部に過度な負担がかかると、痛みや疼きが発生します。
「痺れ」や「疼き」という似たような感覚ですが、神経学的に分類すると、実は1)感覚異常と2)筋力低下という異なる症状です。
カイロプラクティック療法では頚椎のゆがみを正すことで神経作用を正常に戻して、筋肉の機能を回復させていきます。
一見、肩と首は関係ないように思いますが、実は深い関係性があるのです。
肩と首に限ったことではありませんが、カラダというのは全てつながっているわけですね。
肩だけをみていては、「木を見て森を見ず」になってしまいます。
カイロプラクティック療法では、肩はもちろんのこと、背骨のバランスなどを調整しながら根本的な改善を目指していくわけです。