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健康コラム

脊椎サプラクセーションとパフォーマンス低下の関係

ライフカイロプラクティックカレッジウェスト卒 広尾カイロプラクティックオフィス
院長 田中 稔久 D.C.,C.S.C.S.[2012.2.28の続き]

 

治療結果:
 全て改善され、球威もパフォーマンスも向上した。

 アスリートに限らず脊柱の配列と動きは大切です。サブラクセーションはパフォーマンス低下の原因だけでなく、アジャストが不可能な状態になってしまい、筋群の弱化かおこってしまいます。

 

特にアスリートは治療結果を即座に求めようとしますが、そんな簡単に治癒はしません。

 

健康状態、年齢、疲労度などが治癒の早さに関連します。適切なアドバイスもスポーツカイロプラクターに求められるでしょう。


 アスリートの期待に応えられるカイロプラクターになるべきだと、私は思います。

 


終わり





脊椎サプラクセーションとパフォーマンス低下の関係

ライフカイロプラクティックカレッジウェスト卒 広尾カイロプラクティックオフィス
院長 田中 稔久 D.C.,C.S.C.S.[2012.2.24の続き]

 

治療:
 このアスリートに求めているものは、腕が思ったように挙げられず手投げ状態で投げ続けた為肘を故障してしまった、この状態を治して欲しいことである。先ずはアスリート要望に応えることから始める。見方の順序を解説しよう。


右腕を挙げやすくするには、挙げた際に胸が張らなければならない。

このアスリートは胸椎にサブラクセーションがあるため胸が張れない。先ずこの部位にアジャストが必要となる。ただ、この部位だけアジャストしても、完全な改善にはならない。投球動作の着地脚の左膝関節が内反してしまう。改善法は右腸骨のサブラクセーションである。

このサブラクセーションが腰椎左凸に湾曲しつつ、左の特に腰仙部の伸展制限をつくっている。もし、モーションパルペーションで左仙骨また第5腰椎にサブラクセーションがあれば、それらもアジャストする必要がある。


サブラクセーションが長期に亘って存在しているのであれば、筋群の強化が必要となる。慢性期でなければ、よい結果が即座に感じられるだろう。


このアスリートの予測されるもう一点は、オーバースローが困難になると、サイドスローぎみになる。その結果、体幹の回旋(捻れ)が発生する。体を捻っても肘を壊すだけである。

 


次回に続く





脊椎サプラクセーションとパフォーマンス低下の関係

ライフカイロプラクティックカレッジウェスト卒 広尾カイロプラクティックオフィス
院長 田中 稔久 D.C.,C.S.C.S. [2012.2.22の続き]

 

症例l
 22歳男性、大学野球選手、投手。
 症状と徴候は利き腕の右が思ったように挙げられず、無理に投げ続け、肘を故障する。


検査内容:
 立位で右腸骨稜とPSISが下がり、右仙腸関節間上部1/3が若干開きぎみ。

この状態は左腸骨稜を若干拳上させる。右腸骨の状態は股関節屈筋群を短縮させ、腰椎椎体部を右回旋させ、若干左凸の配列になる。骨盤の傾斜は柱となる腰椎を歪め不安定性をつくる。

脊椎の働きは、体の動きに対する衝撃吸収と動きの滑らかさの供給がある。

しかし、配列異常と関節可動の減少は脊椎の働きが損なわれるため、痛み以外にスポーツ競技のパフォーマンスにも影響する。下部胸椎第10から第7まで後湾しつつ右へ側湾する。この配列が頭頸部を前方へ突出させ、右肩甲骨を拳上させる状態をつくる。

ご存知のように肩甲骨の挙上位は腕の外転や屈曲可動域を制限させる。


このアスリートに実践と同じように投球をさせ、投球フォームを観察する。前脚の左が着地し、ポールをリリースする瞬間、前脚の膝が外に曲がった。左膝が内反した状態である。

上半身は左に倒れるような姿勢になるが、右腕でその傾きを修正しようとし、リリースポイントがずれてしまう。

もちろん、胸椎の歪みがあるため、胸が前に張れず背中が丸い状態で投球するため、球威もコントロールも悪くなる。

 


次回に続く

 





脊椎サプラクセーションとパフォーマンス低下の関係

ライフカイロプラクティックカレッジウェスト卒 広尾カイロプラクティックオフィス
院長 田中 稔久 D.C.,C.S.C.S.

 

 

今号は競技パフォーマンスに影響する脊椎サプラクセーションについてお話をしようと思います。
サブラクセーションは静的と動的のパルぺーションを主に医学的検査法やカイロプラクティックテクニックによって検出されますが、アスリートの脊椎サブラクセーションもこれら同様に検出され、そしてパフォーマンスに関連した見方が必要になってきます。


全てのアスリートの脊椎サブラクセーションは競技種目によって見方を変えないといけません。サッカーと野球の競技が全く異なるように、使う選手の体も異なります。

ここで、見方の一つとして、競技特異性に応じて、そしてそのアスリート個人の動きに応じて見ていきます。
 

これより、一つ症例を挙げて説明をします。今後の参考にしてください。


 

次回に続く