JCDC札幌校
学院長 川人 誠司B.S.C.[2012.8.20の続き]
肋骨は12対の肋骨のうち、上位7対は肋軟骨を介して、胸骨に直接連結し、これを真肋という。
下位5対は直接に胸骨に連結はせず、すぐ上の軟骨に連結し、これを仮肋という。
第11、12肋骨は端末が遊離した状態のため、浮肋ともいう。
胸骨は胸郭の前面にあり、扁平である。鎖骨と胸鎖関節を、肋骨と胸肋関節を形成する。
胸骨上端は第3胸椎、下端は第9胸椎の高さに位置する。胸骨は3部分の軟骨結合からなる。
上から胸骨柄、胸骨体、剣状突起という。成人を過ぎると、その大部分は骨化する。
胸郭の動きは呼吸運動の吸気に合わせて拡大する動きがあり、3つの方向がある。
下位肋骨は左右に拡大し、上位肋骨では前後方向に拡大する。
同時に、肋骨は前上方に挙上し胸郭を拡大させる。
但し、第1、2肋骨は上下方向の拡大となる。
呼吸運動の形成は腹式呼吸(横隔膜呼吸)と胸式呼吸(肋骨呼吸)があり、一般的に男性が腹式呼吸を、女性が胸式呼吸の傾向が強いといわれている。
終わり