3.近位脛腓関節サブラクセーション
この障害も膝外側に痛みを感じます。
他の障害と異なる点としては、突然の痛みと足根関節の捻挫がこの障害と関連します。
その他、下腿の不安定性と放散痛を下腿外側に感じるでしょう。
原因:
最初に足根関節と腓骨の動きの関連性について説明します。
足根関節の背屈と底屈動作に影響され、腓骨は動きます。
足根関節の底屈動作は腓骨を下方と内方に回旋します。
反対動作の背屈は腓骨を上方と外方に回旋させます。
これらの関連した動作は例えば突然足根関節が力強く底屈した時、腓骨は下方位した状態で固定され、腓骨筋群の筋力は抑制されます。
または、レッグ・カールでハムストリングスの短縮緊張が腓骨頭を後方に引っ張り変位することもあります。
腓骨頭の変位は腓骨神経を圧迫し、下腿外方に放散痛をまねきます。
評価:
腓骨頭の動きをモーションパルペーションで確認します。
脛骨の正常な位置も確認します。脛骨の内旋位または、外旋位によって腓骨も変位するので必ず脛骨と腓骨の位置を確認します。
足根関節の正常な位置と動きをパルペーションで検査します。
関節の位置と動き以外に痛みの個所も確認します。
治療:
腓骨のサブラクセーションをアジャスト足根骨のサブラクセーションをアジャスト足根関節の不安定性
:初期はテーピング
:後期は筋力を回復させ、反応と反射の回復に努めます。
腓骨そのものは治りが早いが、足根関節の安定性には時間がかかるため、選手にはリハビリの有効性を納得させ、根気強く続けさせることが大事です。
今回の内容はアスリートに限らず、健康維持のために運動をしている人にも多くみられます。
カイロプラクティックはこれらの状態に非常に有効です。
今回の内容が治療に活かしていただければ幸いです。