4.脳容量減少
CFS患者と健常コントロール群との比較において、脳ブリュームの有意差が報告されている。
この異常は、臨床MRI検査において白質のみならず灰白質にも発生している。
Natelsonらの報告によると、52人のCFS患者MRIにおいて白質に増大したT2シグナルがみられ、脳室及び溝に肥大がみられた。
しかし、de Langeらの研究では、28人のCFS患者において顕著な灰白質全体にボリュームの減少が報告された。
OkadaらはCFS患者の両側前頭前野に灰白質ボリューム減少がみられたという類似した結果を示した。
興味深いことにCFS患者と健常被験者とのMRI比較では海馬に有意差はみられなかったが、proton magnetic resonance s p e c t r o s c o p y では、一般的神経学的集積であるN -acetylaspartateの集積に顕著な減少がみられた。