Brain areas involved in acupuncture treatment on functional
dyspepsia patients: A PET-CT study
< 背 景 >
鍼治療に関する神経画像研究では、一次体知覚野、二次体知覚野、前帯状回、前頭前野、島、扁桃体、視床下部、小脳を含む脳部位の鍼治療に対する反応が報告されているが、それら研究の殆どは健常柀験者及び神経疾患患者を対象とするものであった。
従って、他の疾患に関する鍼治療の脳活動変化については解明されていない。
我々の知るところではfunctional dyspepsia(FD)(機能性消化不良)患者の鍼治療に対する神経画像研究はまだ行われていない。
FDはfunctional gastrointestinal disorder (FGID)(機能性胃腸障害)の主要なものであり、上腹部不快感或いは疼
痛、早期満腹感、腹部膨隆感、おくび、吐き気などの症状の原因となる。
鍼治療の臨床および実験データでは、胃のメリディアン(経絡)上のツボへの鍼刺激により、おくび、腹部膨隆感、胃痛の改善及び食欲促進などの効果が報告されている。
本研究では、健常者とFD患者に鍼治療後FDGPET-CT撮像を行った。
鍼刺激部位は、従来の鍼治療理論、臨床データに基付き胃障害に適したメリディアンが選択された。
< 目 的 >
(1)FD患者-健常者間、脳内糖代謝の有意差の有無を検討する。
(2)鍼治療後のFD患者における脳内糖代謝の変化について検討する。
つづく