JCDC特別講師
山根 悟 D.C.
◎ 足関節のモーション・パルペーションとマニピュレーション
■モーション・パルペーションで用いる略語
表2、図26にモーション・パルペーションで用いる略語の意味を示す。
表2 モーション・パルペーションで用いる略語の意味
P.P. : Patient's Position(患者の位置)
D.P. : Doctor's Position(ドクターの位置)
C.H.: Chiropractic Hand(検査・触診・アジャストメント手)
S.H.: Support Hand(補助手)
M.P.: Motion Palpation(動的触診)
頭方手:患者の頭方にある手
足方手:患者の足方にある手
図26
■中足指節関節・指節関節(第2~5指)のモーション・パルペーション
1. 長軸伸長、P. ー D.(Planter-Dorsal)グライド、内・ 外旋、内・外側屈のテスト(図27a,b)
P.P.: 患者をリラックスさせた姿勢で仰臥位。
D.P.:足方。
C.H.: 母 指 を上に し 、四 指を軽く曲げ 、示指を指節骨に 、母指は上方から指節骨を押さえるようにコンタクトする。
S.H.:他方の手で中足骨を固定する。
M.P.:[中足指節関節]
①伸 長 法 ー 各 中 手 骨(骨 頭)を 固 定し、それぞれ基節骨を長軸方向へ牽引する。
②滑り法ー同様にして各基節骨をそれぞれ背側、底側方向へ滑らせる。
③軸回旋法ー同じく基節骨を内、外旋する。
[指節関節]
①滑り法ーそれぞれ基節骨、中節骨を固定し、 隣 接する指節骨をわずかに牽引しながら底側 、背側方向に滑らせる。
②同様にして、調整する指節骨を背側および底側から圧迫しながら調整または伸長を行う。
③同様にして、調整する指節骨を長軸方向へゆっくり牽引する。
以上の方法で、関節の遊びをチェックする。
図27(a)
図27(b)